マラウイでの活動 月間報告―2023年1月~3月
CanDoは、3月31日で終了する予定だったマラウイ共和国パロンベ県の初等学校における保護者参加による教室建設の活動を6月31日まで延長しました(パロンベ県ムロンバ教育区の初等学校における学校保健の活動は、2022年12月に終了しました)。
この外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」は、2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を2年で完了する計画で、2021年2月10日に開始。当初の2023年2月9日までの事業期間を2度延長しました。
対象は、先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校としました。
教室は、環境保全を考えて、焼成しない土壌安定化レンガ(SSB)を積み上げて建設します。1教室に必要なSSBは9,000個で、第1年次には4校で作成が完了。最初の2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、次の2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。
第2年次(2022年2月10日~)に入って、1校(チトコロ校)で1教室の基礎・床建設を開始。
第2年次は基礎・床を建設後、壁・屋根の建設作業に進みます。当初の計画では、教室棟建設では1つ目の教室の壁・屋根を建設後に、2つ目の教室と小部屋の建設にかかることにしていましたが、2つの教室の作業を同時進行に変更しました。
土壌安定化レンガ(SSB)の製作が第1年次に完了していなかった4校のうち1校(ミレメ校)は、2022年5月、活動を途中で終了しました。3校(ナゾンベ校、バーニ校、パサ校)では、2022年10月に小規模な教室建設(5000個を使用)に計画を変更。11月、パサ校はSSB製作までで活動を終了し、対象の学校は7校になりました。
2022年12月、1教室を建設するチトコロ校で最初の教室が完成しました。
◇2023年1月
教室棟建設のクランベ校では2つ目の教室の屋根設置まで完了。リングニ校では1つ目の教室の屋根構造の設置まで完了しました。
1教室のゼンジェ校では床仕上げまで完了。
小規模教室のナゾンベ校では床仕上げまで、バーニ校では屋根構造の作成まで完了しました。
◇2月
教室棟のクランベ校では1つ目と2つ目の教室の床仕上げまで完了(下の写真)。リングニ校では1つ目と2つ目の教室の屋根設置まで完了しました。
1教室のミンガンボ校では床仕上げまで完了。
小規模建設のバーニ校では床仕上げまで完了しました。
◇3月
教室棟のリングニ校では1つ目と2つ目の教室の床仕上げまで完了。
教室棟の2校、1教室の3校、小規模教室の2校の全7校で建設が完了しました。
ミンガンボ校では、土壌保全のために土留め壁の追加建設を開始したところ、サイクロン・フレディによる洪水被害に見舞われ、建設リーダーや学校関係者も、被害の復旧・復興作業を優先するため、3月末までの土留め壁建設が見込めなくなりました。このため、6月末まで事業期間を延長しました。
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