2024年9月 5日 (木)

マラウイでの活動報告―2024年7月

CanDoはマラウイ共和国パロンベ県の初等学校において、ライフスキル教育を基盤とした教育と健康・安全を保障する活動形成事業を2023年12月に開始(県の9教育区のうち4教育区が対象。事業期間は3年間)。前半の1年半の活動地は、南部のモザンビーク国境に接した、ナゾンベ教育区(11校)とクランベ教育区(12校)です。父母リーダーへの研修とその後の活動形成、および教員への研修を行ないます。

□父母リーダーへの研修

ナゾンベ教育区に続いて、クランベ教育区で父母リーダーへの子どもの教育と保健・安全の保障と伝達方法集合研修を実施しました(6月に2回。8月1日で完了)。
研修手順書および配布資料を英語とチェワ語での作成とその改善を継続しました。それらの資料を父母リーダーに提供することで、研修後の相互学習と学習会の開催の促進を図っています。
研修に出席する父母リーダーへの交通費の支給の手順を確立しました。父母リーダー全員に事前に携帯電話の現金決済口座を登録してもらいます。研修中に口座へ送金し、終了時に各人が入金を確認し、当会の書類に署名をします。

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□研修を修了した、父母リーダーによる保護者向け学習会の開催

父母リーダーは、研修で提供された研修手順書のチェワ語版を活用して、初等学校で保護者向けに子どもの教育と健康・安全学習会を開催します。学習会での発表にあたり、当会は補助教材を必要数印刷して持ち込み、学習会を観察します。スタッフが参加できない場合は、父母リーダーから実施報告書を提出してもらいます。
ナゾンベ教育区の2校で3回、当会のスタッフ参加が参加して学習会が開催されました。のべ36人の父母リーダーが研修で学んだことを説明しました(参加者はのべ279人)。
クランベ教育区では、当会スタッフが参加して7校で7回、そして参加はなしで3校3回の学習会が開催されました。合わせてのべ73人の父母リーダーが説明しました(参加者はのべ1,508人)。

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□父母リーダーによる学校活動

父母リーダーによる学校活動の行動計画書の様式を作成し、クランベ教育区でも第11回の研修の終了後、別途、作成の説明会を開催しました。
ナゾンベ教育区の10校で計14回、当会と父母リーダーとの活動の行動計画協議を実施しました。父母リーダーが子どもの教育・健康・安全に関する具体的な課題を確認し、その改善のために保護者と協働して、資機材購入費100米ドルの範囲でできる2つの活動案を作成します。保護者総会で計画を説明して、うち1つの活動選んで実施する流れです。作成過程に当会スタッフも関わることで、父母リーダーが子どもの課題や研修で学んだことと関連付けて活動を把握すること、そして一般保護者との関係づくりを進めることを目指しています。

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2024年8月16日 (金)

フォト・レポート―マラウイでの活動 1月~6月

2024年1月

パロンベ県知事と事業について確認/初等学校でライフスキル教育の授業を観察

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2024年3月

初等学校のライフスキル教育の授業で行なわれているグループ学習

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2024年4月

各校で父母リーダーの参加の意思を確認/ライフスキルの教科書を供与

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2024年5月

村人への質問票調査/父母リーダー研修/父母リーダーによる学習会 

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2024年6月

父母リーダー研修/村人への質問票調査

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2024年7月24日 (水)

マラウイでの活動報告―2024年6月

パロンベ県において、ライフスキル教育を基盤とした教育と健康・安全を保障する活動形成事業を2023年12月に開始しました。県の9教育区のうち4教育区を対象として、事業期間は3年間。最初の1年半の対象となる2教育区は、県教育局の提案により、南部のモザンビーク国境に接した、ナゾンベ教育区(11校)とクランベ教育区(12校)になりました。父母リーダーへの研修とその後の活動形成、および教員への研修を行ないます。どちらも、ベースライン調査、合意形成をしてから研修を実施します。

7か月目となる6 月、父母リーダー活動の形成のベースライン調査では、クランベ教育区において全ての父母リーダー、抽出した3 校の学校関係者、および3校のうち 1 校の 2 村での村 人への質問票調査を実施しました。同教育区でチーフ、校長、保護者代表との合意形成が完了しました。

ナゾンベ教育区における研修は6 月 21 日に全 12 回を完了しました。平均出席率は98.9%になります。クランベ教育区では2 回の研修を実施。平均出席率 96.67%。英語とチェワ語で作成する研修手順書および配布資料の改善を続けています。資料は父母リーダーに提供。研修後の相互学習と学習会の開催の促進を図っています。

ナゾンベ教育区では、研修を修了した父母リーダーによる保護者向け学習会が実施されました。4校での4 回は当会スタッフも参加、2 校 2 回は自主開催。合わせて父母リーダーのべ50 人が研修で学んだことを説明しました。参加者はのべ382 人。

父母リーダーによる学校活動については、行動計画書の様式を作成。ナゾンベ教育区での第11 回、第12 回の研修の終了後、説明会を開催しました。

教員研修の形成に関して、学校を訪問して行なうベースライン調査は、父母リーダー研修を優先したため実施できませんでした。

ライフスキル教科書の供与がクランベ教育区でも完了しました。

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2024年6月12日 (水)

マラウイでの活動報告―2023年10月~12月/2024年1月~5月

■ライフスキル教育を基盤とした子どもの教育と健康・安全を保障する活動形成事業
―(独行)国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業*(パートナー型)

 2023年9月、JICAマラウイとパロンベ県知事が事業の合意書に署名。当会と県教育局長が証人として署名しました。

 12月1日、JICAと当会との間で業務委託契約を締結して、正式に事業が始まりました。事業期間は2026年11月30日までの3年間。パロンベ県の9教育区のうち4教育区で実施します。

 最初の1年半の対象として、県教育局がナゾンベ教育区とクランベ教育区を提案して、当会も同意しました。事業開始前の9月から学校を訪問し、学校関係者から地域の成り立ち、学校設立の経緯、子どもが抱える教育・健康・安全の課題を聞き、事前調査を行ないました。

*草の根技術協力事業は、日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人の団体等が企画した協力活動をJICAが支援し、共同で行ないます。実施にあたっては、JICAとNGO等との間で業務委託契約書を締結し、JICAがNGO等に事業を委託します。

***

◇2024年1月

 パロンベ県知事と事業の趣旨と方針について確認しました。県教育局次長およびナゾンベ教育区とクランベ教育区の教育官と研修内容について協議しました。ナゾンベ教育区11校とクランベ教育区12校、計23校が対象となります。

 父母リーダー研修の開催に向けて、ベースライン調査で収集するデータの項目を整理。学校関係者との合意形成の会議の手順書、父母リーダー候補に対して事業と期待する役割の説明し、参加の同意を確認する手順書、そして応募書類の作成を進めました。

 教員研修の開催に向けて、ナゾンベ教育区教育官と学校訪問に関する協議を行ないました。ナゾンベ教育区の2校19人の教員から、ライフスキル教育に関する聞き取り調査を行ないました。ベースライン調査で4 校を訪問し、計16のライフスキル教育の授業(生徒数計 1,335 人)を観察しました。うち11の授業の後、生徒から聞き取り調査を行ないました(生徒数計 915 人)。

◇2月

 学校関係者との合意形成の会議手順書を作成しました。ナゾンベ教育区・クランベ教育区の6校で合意形成会議を実施(計76人が参加)。全ての学校で活動に参加する意思を確認しました。

 教員研修に向けてナゾンベ教育区3 校でベースライン調査を実施しました。12のライフスキル教育の授業(生徒 数計1,007 人)を観察。うち9つの授業の後、生徒から聞取り調査を行ないました(生徒数計 759 人)。1月に実施した4校と合わせて7 校で、教員計76 人からライフスキル教育について聞き取り調査を実施しました。
 
 父母リーダー研修に向けた、ベースライン調査への助言を JICA マラウイ事務所の専門家などから得ました。JICAの「みんなの学校」プロジェクト―学校運営委員会が行政と連携して運営―を行なっている3校の保護者活動を見学しました。

◇3月

 学校関係者との合意形成会議を、ナゾンベ教育区・クランベ教育区の17 校で実施(計 248人が参加)。事業参加の意思を確認しました。2月に実施した6校と合わせて、2教育区の対象全23 校と合意しました。

 父母リーダー研修に向けたベースライン調査で使う、学校関係者、父母リーダー、村人対象の3種類の質問票案を作成しました。
 
 学校および父母リーダー各人が提出する事業参加申込書様式を作成。ナゾンベ教育区・クランベ教育区全 23 校に配布しました。

 教員研修に向けたベースライン調査で、ライフスキル授業の観察、生徒からの聞き取り、次に教員への聞き取りを 1 日で実施する手順をまとめました。ナゾンベ教育区の2 校で計4 のライフスキル授業を観察(生徒 数計352 人)。そのうち2 つの授業の後で生徒から聞き取り調査(計181 人)を行ないました。教員 22 人から聞き取り調査を実施。

◇4月

 ナゾンベ教育区全11校の父母リーダー候補との会議を各校において開催し、活動の概要、目標、参加条件について説明しました。欠席者には個別会議を行なって、全員から参加の同意を得ました。
 
 父母リーダーへの8テーマの研修の手順書を作成(子どもの成長と健康、感染症予防、エイズ問題、プライマリヘルスケア/子どもの権利、虐待や性被害・加害の予防、早期結婚や妊娠予防/洪水被害の予防)。内容について、担当する専門行政官から原則同意を得ました。ナゾンベ教育区において5月8日に開始する研修のスケジュールを決めました。

 ナゾンベ教育区11校のうち10校に対して、ライフスキル教科書に各教科書に固有参照番号付きのラベルを貼って供与しました。

◇5月

 ナゾンベ教育区の11校目にライフスキル教科書を供与。ナゾンベ教育区の対象校すべてで完了しました。
 
 ナゾンベ教育区において父母リーダーへの集合研修を5月8日から毎週2日水曜日と金曜日に実施(5月20日の週を除きます)。講師は各研修テーマに適した県行政官、およびナゾンベ教育区センター調整助手、パロンベ教員養成大学講師の3名です。5月8日と10日の研修では JICA マラウイ事務所がモニタリングを実施しました。
 
 ベースライン調査として、村人への質問票調査をナゾンベ教育区の3校の通学圏の各3村、計9村、計62名に実施しました。
 
 ナゾンベ教育区で研修終了後の父母リーダーによる各校での保護者向け学習会が2校で実施されました。計18名の父母リーダーが、研修で学んだことを計77名の学校間関係者と一般保護者に伝えました。

 クランベ教育区の対象校12校のうち8校で父母リーダー希望者から事業参加申込書を受け取り、各校において活動を説明して参加の同意を得ました。また質問票調査を実施しました。
 
 クランベ教育区 12 校のうち 5校に、ライフスキル教科書を各教科書に固有参照番号付きのラベルを貼って供与しました。

 

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2023年11月 1日 (水)

マラウイでの活動 月間報告―2023年4月~9月

 パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設―外務省日本NGO連携無償資金協力事業(N連)

CanDoは、2021年2月10日に開始した、パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業を6月31日に完了しました(2023年2月9日までの事業実施期間を3月31日、次に6月31日まで延長)。2校で教室棟(2教室と2小部屋)、3校で1教室、2校で小規模な教室が完成しました。

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この事業は、先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象として、当初は2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室を2年間で建設する計画でした。

建設には、環境保全を考えて、焼成はせず、セメントと土、砂を混ぜて圧縮して作る、土壌安定化レンガ(SSB)を使用。1教室に必要なSSB9,000個を第1年次に最初に完成した2校を教室棟(SSB18,900個)の対象校、残り7校を1教室建設の対象校としました。
7校のうち3校は1教室の建設で進めましたが、2校は小規模な建設(SSB5,000個)に変更しました。

残り2校は途中終了となりました。1校はSSB製作の初期の段階で活動が止まり、もう1校は小規模建設の開始に一般保護者と建設リーダーが同意せず終了しました。

3月にサイクロン・フレディに見舞われたとき、教室の多くが避難所や物資倉庫として活用されました。

■ライフスキル教育を基盤とした子どもの教育と健康・安全を保障する活動形成事業
―(独行)国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業*(パートナー型)

*草の根技術協力事業は、日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人の団体等が企画した協力活動をJICAが支援し、共同で実施。実施にあたっては、JICAとNGO等との間で業務委託契約書を締結し、JICAがNGO等に事業を委託する形で実施します。

3月、JICA東京センターから「ライフスキル教育を基盤とした子どもの教育と健康・安全を保障する活動形成事業」(2023年11月1日~2026年10月31日)が、採択案件として決定、との通知がとどきました。

◇6月
・当会の東京事務所にJICA東京の担当者が来訪して、事業の枠組みについて打ち合わせをしました。

◇7月
・パロンベ県知事、教育局長とJICAマラウイとの事業の合意の枠組みを協議しました。

◇8月
・マラウイ教育省とJICAとの合意枠組み協議への実施に参加しました。
・JICAマラウイとパロンベ県知事との枠組みの合意形成への実務に参加しました。

◇9月
・JICAマラウイ(立会人はCanDo)とパロンベ県知事(立会人は県教育局長)が事業の合意書に署名しました。

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2023年4月25日 (火)

マラウイでの活動 月間報告―2023年1月~3月

CanDoは、3月31日で終了する予定だったマラウイ共和国パロンベ県の初等学校における保護者参加による教室建設の活動を6月31日まで延長しました(パロンベ県ムロンバ教育区の初等学校における学校保健の活動は、2022年12月に終了しました)。

この外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」は、2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を2年で完了する計画で、2021年2月10日に開始。当初の2023年2月9日までの事業期間を2度延長しました。

対象は、先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校としました。

教室は、環境保全を考えて、焼成しない土壌安定化レンガ(SSB)を積み上げて建設します。1教室に必要なSSBは9,000個で、第1年次には4校で作成が完了。最初の2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、次の2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。

第2年次(2022年2月10日~)に入って、1校(チトコロ校)で1教室の基礎・床建設を開始。
第2年次は基礎・床を建設後、壁・屋根の建設作業に進みます。当初の計画では、教室棟建設では1つ目の教室の壁・屋根を建設後に、2つ目の教室と小部屋の建設にかかることにしていましたが、2つの教室の作業を同時進行に変更しました。

土壌安定化レンガ(SSB)の製作が第1年次に完了していなかった4校のうち1校(ミレメ校)は、2022年5月、活動を途中で終了しました。3校(ナゾンベ校、バーニ校、パサ校)では、2022年10月に小規模な教室建設(5000個を使用)に計画を変更。11月、パサ校はSSB製作までで活動を終了し、対象の学校は7校になりました。

2022年12月、1教室を建設するチトコロ校で最初の教室が完成しました。

◇2023年1月

教室棟建設のクランベ校では2つ目の教室の屋根設置まで完了。リングニ校では1つ目の教室の屋根構造の設置まで完了しました。

1教室のゼンジェ校では床仕上げまで完了。
小規模教室のナゾンベ校では床仕上げまで、バーニ校では屋根構造の作成まで完了しました。

◇2月

教室棟のクランベ校では1つ目と2つ目の教室の床仕上げまで完了(下の写真)。リングニ校では1つ目と2つ目の教室の屋根設置まで完了しました。

1教室のミンガンボ校では床仕上げまで完了。
小規模建設のバーニ校では床仕上げまで完了しました。

◇3月

教室棟のリングニ校では1つ目と2つ目の教室の床仕上げまで完了。
教室棟の2校、1教室の3校、小規模教室の2校の全7校で建設が完了しました。

ミンガンボ校では、土壌保全のために土留め壁の追加建設を開始したところ、サイクロン・フレディによる洪水被害に見舞われ、建設リーダーや学校関係者も、被害の復旧・復興作業を優先するため、3月末までの土留め壁建設が見込めなくなりました。このため、6月末まで事業期間を延長しました。

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2023年1月30日 (月)

マラウイでの活動 月間報告―2022年11月・12月


CanDoは、マラウイ共和国パロンベ県の初等学校において、保護者参加による教室建設と学校保健の活動を行なっています。

◆教室建設

外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」は、2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を2年で完了する計画です(2021年2月10日~2023年2月9日)。

先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象としています。

教室は、環境保全を考えて、焼成しない土壌安定化レンガ(SSB)を積み上げて建設します。1教室に必要なSSBは9,000個で、第1年次には4校で作成が完了。最初の2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、次の2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。

第2年次(2022年2月10日~)に入って、1校(チトコロ校)で1教室建設を開始。第2年次は教室の基礎・床建設に続いて、壁・屋根の建設作業を行ないます。

SSBの製作が第1年次に完了していなかった4校のうち1校(ミレメ校)は、第2年次の5月、活動を途中で終了しました。
3校(ナゾンベ校、バーニ校、パサ校)では、10月に小規模な教室建設(5000個を使用)に計画を変更しました。

◇11月

教室棟建設のクランベ校では2つ目の教室の壁建設まで完了。リングニ校では1つ目の教室の屋根構造を作成、2つ目の教室の壁建設まで完了しました。

1教室のチトコロ校では教室がほぼ完成。ゼンジェ校では妻壁建設を行なっています。ミンガンボ校では、安定した地盤が深いところで基礎壁建設に計画より多量のSSBを使用したため、壁の建設作業を中断して追加のSSBを製作していましたが、建設作業を再開しました。

小規模教室のナゾンベ校では壁建設が完了。バーニ校では基礎底部のコンクリート固めを行なっています。パサ校はSSB製作までで途中で活動を終了しました。

◇12月

教室棟のクランベ校では1つ目の教室の屋根の設置まで完了。2つ目のリングビーム(壁の上部をロの字に鉄筋を配して、コンクリートで固定)の準備まで進んでいます。リングニ校では1つ目の教室の屋根の準備、2つ目のリングビームの準備を行なっています。

1教室のチトコロ校では教室が完成しました。ゼンジェ校では屋根の設置、ミンガンボ校ではリングビームの準備まで進みました。

小規模建設のナゾンベ校では屋根の設置準備に入り、バーニ校は床の設置を行なっています。

◆学校保健

公益財団法人日本国際協力財団の助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」(2019年4月~)は、パロンベ県のうちムロンバ教育区(全10校)を対象にしています。

2022年2月、行政官が講師となって、母親会委員(各校5人)への研修を実施しました。5テーマで、学校保健担当教員、各校を担当する保健助手も参加。修了した保健リーダーによる、一般保護者への学習会の開催を支援しました。

事業期間の2022年12月までの延長が承認され、ムロンバ教育区教育官とライフ・スキル教育の研修について協議を進めてきました。

◇11月

11月、内容を分析して、当会が実施した研修の手順書との関連付けを行なったライフ・スキル教育の教科書を使用した、HIV/エイズの学習会の手順書を作成しました。
教育官と研修日程、テーマについて合意しました。

◇12月

12月、ムロンバ教育区の全10校の教員3人(校長、学校保健担当教員、理科教員)、母親会委員2人、所在地の村長を対象に、ライフ・スキルの集合研修を実施。各校にライフ・スキルの教科書を供与しました―1校につき2年~8年の各学年に教科書16冊、教員ガイド4冊。
また、ムロンバ教育区の2校でHIV/エイズの学習会を開催しました。

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2022年11月24日 (木)

マラウイでの活動 月間報告―2022年9月・10月

CanDoは、マラウイ共和国パロンベ県の初等学校において教室建設と学校保健の活動を行なっています。

外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」は2年計画(2021年2月10日~)で、2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を完了します。2022年2月10日に第2年次に入りました。

先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象としています。

教室は、環境保全を考えて、焼成しない土壌安定化レンガ(SSB)を積み上げて建設します。1教室に必要なSSBは9,000個で、第1年次には4校で作成が完了。最初の2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、次の2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。第2年次に入って、1校(チトコロ校)で作成が完了し、建設作業を開始しました。第2年次は教室の基礎・床建設が完了した学校で、壁・屋根の建設作業に進みます。

9月、1教室建設のチトコロ校では、壁を「ロの字」に固定するリングビームの上の部分の壁と切妻壁の建設が完了。次に木材を組ませる屋根構造の作成が完了し、設置に取りかかっています。教室棟建設のクランベ校では、1つ目の教室の上部壁と切妻壁の建設が完了。屋根構造を作成中です。1教室のゼンジェ校では、リングビームのコンクリート固め準備作業まで完了。教室棟のリングニ校では、1つ目の教室のドアと窓の設置まで完了し、リングビームのコンクリート固め準備に取り掛かっています。

基礎の壁建設に計画より多量のSSBを使用した、1教室のミンガンボ校では上部壁の建設を中断して、追加のSSB製作を行なっています。

9000個の土壌安定化レンガ(SSB)の製作が完了していない4校のうち、1校(ミレメ校)は途中で活動を終了しました。

パサ校はすでに製作した約5000個のSSBを活用して小規模施設の建設を希望しています。代替案を作成し、外務省に変更申請を提出しました。ナゾンベ校でも小規模施設の建設を行なうことで合意、バーニ校では合意形成を進めています。

9月、在マラウイ日本大使館専門調査員が当会事務所(ブランタイヤとミゴウィ)、教育局と県庁、2人の伝統首長、そして5校(クランベ校、リングニ校、チトコロ校、ミンガンボ校、ナゾンべ校)を訪問し、事業の進捗状況を観察しました。

10月、1教室建設のチトコロ校では、屋根の設置まで完了。排水路建設にかかっています。教室棟建設のクランベ校では、1つ目の教室の屋根の設置まで完了。2つ目の教室の壁建設に入っています。教室棟のリングニ校では、1つ目の教室のコンクリート固めまで完了したところで、2つ目の教室の壁建設にかかっています。1教室のゼンジェ校では、リングビームのコンクリート固めまで完了しましたが、SSBが不足しているため、追加の作成を行なっています。ミンガンボ校では、追加のSSB作成が停滞しているため、関係者と協議をしています。

小規模な建設を検討している3校のうち、パサ校では学校リーダーやチーフ(集合村長、村長)は希望していても、建設リーダー、保護者らは同意していない状況です。外務省に提出していた小規模建設に関する変更申請が承認され、ナゾンベ校では覚書を締結して、建設を開始し、基礎の掘削作業まで完了しました。バーニ校では、活動計画を策定し、砂の収集を開始しました。

公益財団法人日本国際協力財団の助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」は、事業期間が2022年3月末から12月まで延長となっています。

9月、研修を修了した保健リーダーによる学習会がムロンバ教育区の2校で、「子どもの保護」(ナミンガ校)と「子どもの発達」(ウファ校)をテーマにして開催されました。

手当に関する考え方の違いで、当会は保健局との協働が難しいことを県知事に報告し、教育局を主として協働することを合意しました。ムロンバ教育区教育官と、ライフスキル教科書と教員ガイドの供与し、研修について話し合い、参加者について助言を得ました。

10月、ライフスキル教科書の内容を分析して、当会が2月に実施した研修の手順書との関連付けを行ないました。

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2022年10月17日 (月)

マラウイでの活動 月間報告―2022年8月

CanDoは、マラウイ共和国で外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」を2年計画で進めています。2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を完了します。第1年次(2021年2月10日~2022年2月9日)が終了し、2022年2月10日から第2年次です。

先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象としています―リングニ校、ミンガンボ校、ナゾンベ校、クランベ校、ゼンジェ校、ミレメ校、バーニ校、パサ校(以上は参加度の評価から優先候補校とした9校のうち8校)とチトコロ校(補欠候補校)。

第1年次に1教室建設に必要な数の土壌安定化レンガ(SSB)9,000個の作成が4校で完了。
2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。第2年次の2月、チトコロ校で1教室の基礎・床建設の作業を開始。

第2年次は、教室の基礎・床建設が完了した学校で、建設リーダーが1教室の壁・屋根建設の活動計画を作成し、覚書を締結して作業に進みます。教室棟の場合は1つ目の教室になり、終了後、2つ目に進みます。

8月、教室棟建設のクランベ校の1つ目の教室そして1教室建設のチトコロ校で、壁の上部を「ロの字に固定するリングビームの鉄筋のコンクリート固めまで進んでいます。教室棟のリングニ校では1つ目の教室目のドア・窓の開口部の壁建設、1教室のゼンジェ校では、次のドア・窓の設置が完了しました。

1教室建設のミンガンボ校では、ドア・窓の開口部の壁建設で建設作業を休止して、追加の土壌安定化レンガ(SSB)製作を行なっています。同校は地面が脆弱で、安定した地盤が深いところあって基礎壁に計画より多量のSSBを使用したためです。

1教室建設の目標となる9000個の土壌安定化レンガ(SSB)の製作が完了していない学校のうち、パサ校では、すでに製作した約5000個のSSBを活用して小規模施設の建設を希望しているので代替案を作成し、変更を申請しました。ナゾンベ校でも小規模施設の建設を行なうことで合意、バーニ校では合意形成を進めています。ミレメ校での活動の終了を判断しました。

3月末までだった、公益財団法人日本国際協力財団の助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」の事業期間は、12月まで延長となっています。

新しい県教育局長に、ムロンバ教育区における学校保健事業と当会の目的を説明し、保健局との協働体制について意見交換を行ないました。県環境保健官に、当会の手当に関する考え方について説明し、協働体制について話し合いました。保健助手への手当なしには協力はできないとのこと。今後については県知事との話し合うことに合意しました。

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2022年8月25日 (木)

マラウイでの活動 月間報告―2022年7月

CanDoは、マラウイ共和国で外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」を2年計画で進めています。2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を完了します。第1年次(2021年2月10日~2022年2月9日)が終了し、2022年2月10日から第2年次です。

先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象としています―リングニ校、ミンガンボ校、ナゾンベ校、クランベ校、ゼンジェ校、ミレメ校、バーニ校、パサ校(以上は参加度の評価から優先候補校とした9校のうち8校)とチトコロ校(補欠候補校)。

第1年次に1教室建設に必要な数の土壌安定化レンガ(SSB)9,000個の作成が4校で完了。
2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。第2年次の2月、チトコロ校で1教室の基礎・床建設の作業を開始。

第2年次は、教室の基礎・床建設が完了した学校で、建設リーダーが1教室の壁・屋根建設の活動計画を作成し、覚書を締結して作業に進みます。教室棟の場合は1つ目の教室になり、終了後、2つ目に進みます。

2校での教室棟建設は順調に進んでいます。
7月、教室棟を建設するクランベ校では、1つ目の教室のドアと窓の開口部までの壁を建設し、ドアと窓の設置を完了、その上部を「ロ」の字に固定する鉄筋コンクリートのリングビーム設置の準備を行なっています。
リングニ校では、1教室目のドア・窓の開口部までの壁建設を行なっています。

1教室の建設については、計画した7校のうち3校で進んでいます。
チトコロ校では、教室のドアと窓の開口部までの壁を建設し、ドアと窓の設置を完了し、その上部を固定する鉄筋コンクリートのリングビーム設置準備を行なっています。
ゼンジェ校とミンガンボ校では、ドアと窓の開口部までの壁建設を行なっています。

1教室建設の目標となる9000個の土壌安定化レンガ(SSB)の製作が完了していない学校のうち、パサ校では、達成が困難であることを学校関係者が確認しました。製作した約5000個のSSBを活用して小規模な学校施設の建設を希望しているため、当会が事業期間内に実現可能な代替案を検討しています。
バーニ校では製作の促進のために、学校近くに当会の臨時連絡事務所・宿舎を置いて、スタッフが駐在して連絡調整しながらSSB製作を行ないました。一定の成果はあったものの、大幅な改善ではないため、当会は、建設規模の縮小なども並行して検討しています。
ナゾンベ校では、SSB製作への取り組みが改善され、一定の成果はあったものの、大幅な改善ではないため、当会は、建設規模の縮小なども並行して検討しています。

ミレメ校では5月17日に活動の途中終了を確認しましたが、新たに着任した教育局長から住民参加を促したいとの要望があったため、最終判断の保留が続いています。

3月末までだった、公益財団法人日本国際協力財団の助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」の事業期間は、12月まで延長となっています。

7月、県保健局の健康情報促進官が研修の手順書の内容を確認し、5テーマのうち、①衛生・水・栄養、④HIV/エイズ、⑤リプロダクティブヘルスの訂正を行ないました(②子どもの発達、③子どもの保護については6月に県社会福祉官が確認ずみです)。

ムロンバ教育区教育官と教員(校長、学校保健栄養担当教員、一般教員3人)対象の研修の考え方を共有し、研修において学校運営に関する研修の講師として教育官の参加が可能なことを確認しました。

母親支援会委員による保健学習会の開催の進捗状況を確認するため、学校訪問を続けています。

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