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2008年1月 6日 (日)

ケニアの最新情報(080106)


藤目です。
ケニアの最新情報をお伝えします。

1.CanDoナイロビ事務所の動き

報道やJICAケニア事務所、在ケニア日本大使館等からの情報を総合的に分析し、連絡の取れる範囲内で理事との相談も経た上で、永岡代表が6日、待機中のタンザニアより空路ナイロビ入りしました(無事到着を確認済み)。他3名のスタッフ・インターンは、現在もタンザニアで待機中です。

永岡のナイロビ入りは、以下の要因から決定されました。

・報道から判断する限り、ライラもキバキも、話し合いにつくための駆け引きに入っている模様。依然注意は要するが、これまでのような大きな治安悪化のリスクは低いと思われる。

・在ケニア日本大使館・JICAケニア事務所・ナイロビ在住の日本人よりの情報を総合して、現在のナイロビは比較的安定した状態にあると思われる。

・代表が先にナイロビへ戻ることで、他の日本人の受入準備(ナイロビ戻りのタイミング決定に係る、現場での的確な情報把握を含む)、ムインギ事業の開始準備などを行なう方がよいと思われる。

なお、今後の政治情勢の展開からの治安上の懸念はあることを確認の上、綿密な連絡と安全な移動手段の確保を行なうことを、永岡とは確認しています。また、永岡のナイロビ戻りについては、事前にJICAケニア事務所へ相談・同意のうえ実施しています。

2.ケニアの状況

新聞報道の内容や論調が、だいぶ変化してきました。

当初は暴動が大々的に報じられ、犠牲者の数も増加の一途をたどっていましたが、3日の野党支持者による集会(治安部隊により阻止されました)に関する報道あたりを境に、報道される死者・避難民の数も落ち着き、暴動の報道も影を潜めました。

代わって、各国による選挙プロセスへの疑念表明に加え、各国リーダーたちによる調停介入の動きと、国際NGOや国連機関等による緊急支援の動きが報道されるようになりました。調停介入の動きは、ツツ大司教によるキバキ・オディンガそれぞれとの面会(4日)あたりから、本格化しているようです。ケニアの新聞の論調も、沈静化に向かっているという楽観的な雰囲気が感じられる
ようになりました。

同じく4日には、アメリカが派遣した外交官Frazer氏がナイロビ入りし、現在まで、調停介入を続けています。キバキはFrazer氏との面会後、合同政権樹立へ前向きな姿勢を示しました。対するオディンガは、キバキが辞任すべきとの姿勢は変えていませんが、交渉の座に着くことに対しては「無条件に応ずる」としたという報道をしているメディアもあり(CNN)、かなり柔軟な姿勢を見せ始めているようです。

ナイロビの治安は、日によってだいぶ異なるようで、野党ODMによる集会の動きがいまだ突発的に見られるなど、注意を要する状況であることに変わりはありません。が、報道を見ても、複数のナイロビ在住者からの情報でも、かなり安定してきていることは間違いないようです。

今後、ナイロビ入りした永岡代表からも情報が得られるようになりますので、また何かあれば追って共有いたします。

会員の方から、こんなメッセージをいただきました。本当に、一日も早く、変わらぬ日々に戻ってほしいものです:

ケニアの情勢が一日も早く落ち着き、また「変わらぬ日々」が訪れることを祈っています。日常はともすれば平凡ですが、いつだって特別なのですね。そんなことを感じました。

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