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2013年5月31日 (金)

6/7CanDo勉強会・東京―後退するケニアの無償教育、小学校への住民参加の意義

勉強会の第3回―全6回の前半最後、7月に後半3回―を6月7日(金)に開催します。

【第3回:後退するケニアの無償教育、小学校への住民参加の意義】

ケニアの「教育」のうち、小学校・幼稚園(フォーマル教育)について考えます。
まず、植民地化と西洋近代教育、独立からの全ての国民への教育の普及の進展と後退、そして、2003年から始まった小学校の完全な無償教育が破たんしつつある現状を報告します。

また、当会は、これまで地域の48小学校で保護者とともに61教室をつくりました。
近年ムインギでは、子どもたちにとって小学校に通うことが大変だった遠隔地に、住民の努力で新たに小さな公立小学校が設立されています。これら、設立まもなく、これから住民自身によって教室の建設を続けていくことになる小学校への協力を行なっています。

ひとつの教室をつくることは、住民にとっても、当会にとっても、大変な仕事ですが、事業の焦点は、住民が事業を通じて様々な能力を向上させ、将来にわたって自分たちで教室をつくり続けていけるようになることです。そのためには、住民が、計画をたて、みんなで合意し、実行に移していく力、地域にある建設に使える資材を見極める力、建設工程全体への理解、資材・資金の管理、建設職人の適正報酬での雇用と監督など、様々な能力を高めていくことが重要です。そして、実際の活動のなかで、課題に遭遇して、自分たちで課題の分析と解決策を話し合い、合意を形成していく成功体験が、重要だと考えています。そして、次第に、保護者が「運営」を意識するようになり、学校運営全般への参加・能力向上につながっていきます。

小学校への支援状況が、政治や行政施策、援助の都合で、不安定に変化するため、保護者が子どもへの教育機会の保障に参加する必要があることを紹介します。

日時: 2013年6月7日(金)19:00~21:00

場所: 文京区民センター 3-D会議室
      東京都文京区本郷4-15-14  03(3814)6731

地図: http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754

交通機関:都営三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分、東京メトロ南北線「後楽園駅6番出口」徒歩5分、JR水道橋駅東口徒歩15分

講師: 永岡 宏昌(CanDo代表理事)

主催: アフリカ地域開発市民の会(CanDo) http://www.cando.or.jp/

参加費: 資料代として1回500円(CanDo会員は無料)

講師略歴:
・1998年よりCanDo代表、1年の半分を事業責任者としてケニアで暮らす。
・2000年~現在:早稲田大学法学部で地域研究(アフリカ)の授業を担当
・2005年~2008年:日本福祉大学で教育協力論の授業を担当
・2009年~2012年:明治学院大学で"Aid and Development"の授業を担当

申込方法・申込先:  以下の内容をご記入のうえメールでお申し込みください。

Eメール: tokyo@cando.or.jp  担当者: 久保内

********参加申込書*********

CanDo勉強会「第3回: 後退するケニアの無償教育、小学校への住民参加の意義」
への参加を申し込みます。

お名前(ふりがな):
ご所属:
会員・非会員の別:
ご連絡先:
Eメール:
参加を希望する理由:

**********************

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ケニアでの活動―2013年4月

2013年4月、ケニアにおいて次のような活動を行ないました。

◇ミグワニ県の小学校・幼稚園において―

2012年度の教室建設・補修の対象校において、残っていた工程が終了しました。

2013年度の建設と補修の対象校において、学校運営委員会(SMC)で事業を説明し、2校では、建設に入る前に行なう、学校運営能力向上事業の覚書締結準備の保護者会議を開催しました。

2校で水タンク設置の準備作業を進め、うち1校で保護者を対象に、水に関する保健学習会を開催しました。

学校保健では、早期性交渉予防研修―教員、保護者への研修、生徒への保健トーク―を1校で実施。 

幼稚園での保健活動として、 2園でトイレ建設を継続、他の保健活動のフォローアップをしました。

保護者対象の環境活動では、2校で校庭の排水と土壌保全の活動とフォローアップ―バンプと水路の建設、蛇かごの設置、テラスの補修―を実施。

新たな対象校の学校運営委員会、保護者会議で活動について説明し、1校では活動の覚書を結びました。

ミグワニ県・ムインギ東県の地域保健―

住民の代表を対象とした基礎保健研修の修了証を残っていたミグワニ県の9準区に配布。すべての準区で完了しました。

エイズ・リーダー研修を3日間の日程で、ムインギ東県とミグワニ県の各1準区で実施しました。

 

◇ナイロビ市ムクル・スラム群での高校性への補習授業―

講師の大学生から、教育省の実施許可を得て、422日から実施の予定との連絡がありました。

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2013年5月19日 (日)

5/24 CanDo勉強会・東京―村の生活と社会開発:「参加」をめぐる課題」

今年の勉強会は全6回で5月17日に開始しました。関心をお持ちの回にご参加いただけたら幸いです。

第2回は、ケニアの現場を事例に住民の参加について考えます(ご案内の投稿を怠ってしまった第1回については、ウェブサイトをご覧ください)。

【勉強会の趣旨】

(特活)アフリカ地域開発市民の会(CanDo)は、1998年よりケニア共和国の半乾燥地である東部州ムインギ東・ミグワニ県で、地域に住む人たち自身が考え、その行動によって、暮らしがより豊かに変わることをめざして、暮らしの基盤となる教育・保健・環境保全の3つの分野で社会開発協力の活動を行なっています。

本勉強会では、当会代表・事業責任者の永岡宏昌が、ケニアの人々が抱える課題について、歴史的経緯をふまえて紹介し、解決に向けた人々の取り組み、CanDoの活動の成功・失敗の事例を通して、外部者による協力の可能性について考えていきます。

【第2回:村の生活と社会開発:「参加」をめぐる課題】

まずは、当会が社会開発協力に取り組んでいるケニアのムインギ東県・ミグワニ県の人々の生活の様子を紹介します。この地域で、NGOや援助機関が、住民参加での開発事業を行なった際に、これら外部者は、住民に知識や技術の向上などによる「将来の利益」を語り、住民の参加を促してきたようです。ところが、これら外部者は、村に暮らす住民にとっては、長期的視点を語りつつ、意外に早く消えていく存在でもあります。この経験は、住民が、事業をとおしての将来の利益より、村にNGOや援助機関が来ること自体の副次的・短期的な利益に着目することになります。

このような状況で、当会が地域社会と関わりを作ろうとしたり、自律的な住民参加を促したりした際の成功例・失敗例、学習会に食糧も供与するNGOとの競合、「私たちは村人になるのでなく、あくまで外部者として村人とつきあう」意味について紹介し、議論を深めたいと思います。

日時: 2013年5月24日(金)19:00~21:00

場所: 文京区民センター 3-B会議室
      東京都文京区本郷4-15-14  03(3814)6731

地図: http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754

交通機関:  都営三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分、東京メトロ南北線「後楽園駅6番出口」徒歩5分、JR「水道橋駅東口」徒歩15分

講師: 永岡宏昌(CanDo代表理事)

参加費: 資料代として1回500円。ただし、CanDo会員は無料。

【各回のテーマ・開催日】

第1回:5月17日(金):2013年ケニア大統領選挙と、植民地化・民族問題について
第2回:5月24日(金):村の生活と社会開発:「参加」をめぐる課題
第3回:6月7日(金):後退するケニアの無償教育、ムインギでの参加型教室建設
第4回:7月5日(金):ムインギにみる生活と環境問題、小学校での活動
第5回:7月12日(金):エイズ基礎知識、ムインギでの課題と住民へのエイズ教育
第6回:7月19日(金):ムインギの小学校でのエイズ教育・早期性交渉予防研修

【永岡宏昌略歴】
・1998年よりCanDo代表、1年の半分を事業責任者としてケニアで暮らす。
・2000年~現在:早稲田大学法学部で地域研究(アフリカ)の授業を担当
・2005年~2008年:日本福祉大学で教育協力論の授業を担当
・2009年~2012年:明治学院大学で"Aid and Development"の授業を担当

【申込方法・申込先】

以下の参加申込書にご記入のうえご返送ください。

Eメール: tokyo@cando.or.jp  担当者: 久保内

【主催】
(特活)アフリカ地域開発市民の会(CanDo)
ウェッブサイト: http://www.cando.or.jp/

********参加申込書*********

CanDo勉強会「第2回:村の生活と社会開発:「参加」をめぐる課題」への参加を申し込みます。

お名前(ふりがな):
ご所属:
会員・非会員の別:
ご連絡先:
Eメール:
参加を希望する理由:

**********************

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2013年5月 8日 (水)

ケニアでの活動―2013年1~3月

2013年1~3月、ケニアにおいて主に次のような活動を行ないました。

*総選挙が実施された34日(月)から310日(日)までの1週間は活動を休止しました。

ミグワニ県における<小学校の教室建設・補修と学校運営能力向上>では、建設対象校のうち3校、補修を行なっている学校のうち2校で、2教室目の床設置・仕上げの段階までいきましたFacebook_20130316_3
(写真は補修を行なっている教室。窓とドアーの取り付け前から使用)。

学校保健では<早期性交渉予防研修>をムインギ東県の小学校4校で実施。うち2校では保健トークを隣接する高校と共催。また、ミグワニ県において<エイズ教育研修>を修了した小学校の教員による公開授業を働きかけ、3で実施しました。

<幼稚園での保健活動>では、ミグワニ県の5つの幼稚園でトイレ建設などの活動を促進。ムインギ東県の3つの教育区において成長の記録カードを配布しました。

ミグワニ県の小学校の保護者を対象とした<環境活動>では2校で、石を詰めた「蛇かご」設置、地表水を排出する水路作り等の土壌保全活動を実施しました。

地域の保健活動では、ミグワニ県において<基礎保健研修>を6準区で実施。昨年始めた研修は、全36準区で完了しました。修了者には県保健局長(DMOH)の署名入りの修了書を配布しました。

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2013年5月 7日 (火)

5月12日・13日、横浜でアフリカン・フェスタ2013開催

今週末に開催される「アフリカン・フェスタ2013」でCanDoは活動紹介とケニアのかご・雑貨などの販売を行ないます。

日時: 5月11日(土)11:00~17:00/12日(日)10:00~17:00    
会場: 横浜赤レンガ倉庫イベント広場と1号館

ウェブサイト: http://africanfesta2013.com/

最寄駅: JR・市営地下鉄「桜木町」から15分/
      みなとみらい線「馬車道」または「日本大通り」から6分

CanDoの位置:  J-21…テントが左右に2棟ずつ並ぶ間を入っていき、半ば過ぎの右角
                
ブースでの活動紹介と物品の販売(準備・片付け)を手伝ってくださる方を募集しています。ご都合のよい日時を、事務局までご連絡いただけたら幸いです。

CanDo事務局: tokyo@cando.or.jp

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