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2014年6月30日 (月)

7/2(水)CanDo勉強会2014・東京 第3回:後退するケニアの無償教育、ムインギでの参加型教室建設

CanDoでは全6回の勉強会を6月25日から開催しています。

第3回のテーマは、 後退するケニアの無償教育、ムインギでの参加型教室建設。

ケニアの「教育」のうち、小学校・幼稚園(フォーマル教育)について考えます。まず、植民地化と西洋近代教育、独立からの全ての国民への教育の普及の進展、そして、2003年から始まった小学校の完全な無償教育が破たんしつつある現状を報告します。

次に当会の参加型教室建設について話します。これまで地域の54小学校で保護者とともに69教室を造りました。近年、ムインギでは、子どもたちにとって小学校に通うことが大変だった遠隔地に、住民の努力で新たに小さな公立小学校が設立されています。住民自身によって教室の建設を続けていくことになる、このような小学校への協力を行なっています。

ひとつの教室を造ることは、住民にとっても、当会にとっても大変な仕事です。中でも焦点は、住民が事業を通じて様々な能力を向上させ、将来にわたって自分たちで教室を造り続けていけるようになることです。そのためには、住民が計画を立て、みんなで合意し、実行に移していく力、地域にある建設に使える資材を見極める力、建設工程全体への理解、資材・資金の管理、建設職人の適正報酬での雇用と監督など、様々な能力を高めていくことが必要です。そして、実際の活動で課題に遭遇して、自分たちで課題の分析と解決策を話し合い、合意を形成していく成功体験が、重要だと考えています。建設の過程で、次第に、保護者が「運営」を意識するようになり、学校運営全般への参加・能力向上につながっていきます。

また、小学校への支援状況が、政治や行政施策、援助の都合で、不安定に変化するため、保護者が子どもへの教育機会の保障に参加する必要があることを紹介します。

講師: 永岡宏昌(CanDo代表理事兼事業責任者)

日時: 201472日(水)19:0021:00

会場: 文京区民センター 3-D会議室

参加費: 資料代として1500円(CanDo会員は無料)

申し込み方法: ウェブサイトをご覧ください。http://www.cando.or.jp/japan_n.html

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第1回と第2回の案内は、ウェブサイトをご覧ください。また、2010年の勉強会の内容をもとにまとめた電子ブック『ケニアの人々―その抱える課題と参加型協力の役割』をご参照ください。http://www.cando.or.jp/kenya/

 

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ケニア派遣インターン募集

CanDoでは、8月中旬から6か月間ケニアに派遣するインターンを募集しています。
応募書類の締め切りは7月11日、書類選考に合格した方は7月20日に面接を予定しています。ご応募をお待ちしています。
http://www.cando.or.jp/intern_1.htm

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ケニアでの活動―2014年4月

CanDoは、ツイ地方ミグワニ県において、活動を追加した小学校の教室の構造補修を4校で進めました。2013年に開始した幼稚園1園でのトイレ建設が完了。

地域保健では8つの準区で、エイズ・リーダー研修のフォローアップ会議を開催しました。2011年3月に開始したミグワニ県での活動は、2か月延長して4月末で終了しました。

マチャコス地方マシンガ県において、教室の補修を行なう候補の小学校を5校にしぼりました。学校保健では、教員へのエイズ教育研修のファシリテーション・ノートの内容を検討。

地域保健では、マシンガ区ムクス準区の5村の住民集会で、地域保健ボランティア(CHW)研修の受講者を選出。集会への参加者数の不足で、選出できない5村については、助役に相談をしました。

ナイロビ市ムクル・スラム群では、学校の休暇期間中の高校生対象の補習授業を4月14日から25日まで実施(1日3コマ×10日間×シニア・ジュニア=60クラス)。2週目の受講者数が減少したことで、講師を務める大学生とCanDoで対応を話し合いました。

 

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