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2021年6月28日 (月)

マラウイでの活動 月間報告―2021年5月

CanDoは2021年2月、外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」を開始しました。2020年に倉庫を建設*した13校のうち、9校を対象としています―リングニ校、ミンガンボ校、ナゾンベ校、クランベ校、ゼンジェ校、ミレペ校、ミレメ校、バーニ校、パサ校。
*2019年1月~2020年3月、N連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」における保護者参加の実践

教室建設では、30人以上の建設リーダーの参加が条件です。人数を満たさない学校では、保護者から新たな建設リーダー候補を選出し、追加の建設リーダー研修(全4回)を行ないます。候補者のうち全研修に出席した候補を建設リーダー研修生に認定し、先行の倉庫建設における建設リーダーと合わせて30名以上をめざします(当初の予定では9校のうち5校が対象)。バーニ校とパサ校で2回目・3回目の研修を実施。4回目の実施では参加者数が十分ではなかったため、ゼンジェ校と合わせて3校では、自主研修で対応し、30人の達成を目指しています。研修は、当会建設専門家が実施しますが、自主研修は、先行の事業で評価が高い建設リーダーが手順書に基づいて説明して、当会スタッフが監督します。

教室棟(2教室と2小部屋)にはSSB(土壌安定化レンガ)が18,900個必要で、約半数の9,000個を基本のSSBとして、製作の活動計画を立てます。3月に完了した3校に加えて、ナゾンベ校、ミレメ校の2校で計画の承認が完了しました。建設リーダー育成に時間がかかっているゼンジェ校は完了していません。今月からバーニ校とパサ校で承認作業を進めています。

ミレメ校では4月に研修が完了、教室建設の参加を約束するリーダー32人を形成しています。覚書3*を締結し、SSB製作に必要な砂収集を開始しました。
*2019年~2020年の事業における、子どもの教育を保障する知識と意欲の向上研修の覚書1、建設リーダー研修と倉庫建設の実践について合意する覚書2の次になります。

SSB製作の中間目標は4000個です。ミンガンボ校、クランベ校では製作が完了しました。リングニ校では継続しています。
ミンガンボ校、クランベ校では9,000個の基本のSSBの残り5,000個の製作が進行中です。

対象とした9校のうちミレペ校は、建設リーダーとの第2回学校会議が3月に延期となりました。建設リーダーが教室建設で報酬をえたいと主張していて、ボランティア参加の合意が得られず、事業の実施は困難とみられています。

CanDoは2021年4月、公益財団法人 大阪コミュニティ財団財団から前田哲基金による助成を受け「パロンベ県で教室建設に取り組む初等学校へのSSB製作機の貸与」を開始しました。各校に供与してある1台目に加えて、2台目として順次貸し出して、SSB製作を支援します。5月、2台を購入し、うち1台を中間目標に向け製作を続けているリングニ校に貸与しました。

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