マラウイでの活動 月間報告―2021年7月
CanDoは2021年2月、外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業 第1年次」を開始しました(事業期間は2年間)。2020年に倉庫を建設*した13校のうち、9校を対象としています―リングニ校、ミンガンボ校、ナゾンベ校、クランベ校、ゼンジェ校、ミレペ校、ミレメ校、バーニ校、パサ校の9校を優先候補校、残り4校を補欠候補校としました。
*2019年1月~2020年3月、N連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」における保護者参加の実践として建設。
教室建設では、30人以上の建設リーダーの参加が条件です。人数を満たさない学校では、保護者から新たな建設リーダー候補を選出し、追加の建設リーダー研修(全4回)を行ないます。候補者のうち全研修に出席した候補を建設リーダー研修生に認定し、先行の倉庫建設における建設リーダーと合わせて30名以上を目指します。
教室棟(2教室と2小部屋)にはSSB(土壌安定化レンガ)が18,900個必要で、約半数の9,000個を基本のSSBとして、製作の活動計画を立てます。1教室の建設の場合は、必要なSSBは9,000個です。2年の事業期間中で、教室棟を2校、1教室を7校で建設完了を計画しています。
7月、ゼンジェ校とパサ校で覚書3*を締結(締結が完了したのは7校。バーニ校と、6月に優先候補校のミレメ校に代わって候補校となった補欠候補校のナンペンデ校の2校が残っています)。SSB製作を開始しました。
*先行事業で、子どもの教育を保障する知識と意欲の向上研修の覚書1、建設リーダー研修と倉庫建設の実践について合意する覚書2を締結。
バーニ校では、建設リーダーの人数の条件を満たすために、候補の住民を村長が指名しても研修を修了できない状況が続いています。校長や保護者代表、建設リーダーは引き続き事業の開始を希望しているので、管轄する伝統首長とも話し合いながら、村長による効果のある説得や、当会から村人への直接的な話し合いなど検討しています。
基本のSSB製作の中間目標は4000個です。3校では完了(前述のゼンジェ校とパサ校、およびミレメ校、ナゾンベ校の計4校で進行中です)。
9,000個の残り5,000個の製作もクランベ校とリングニ校の2校で完了しました(ミンガンボ校は製作が遅れています)。
教室棟の基礎と床建設の計画が、クランベ校とリングニ校で承認されました。
教室棟を建設する場合は、40人以上の建設リーダーの参加が条件になります。クランベ校では4回の研修が完了して、条件を達成。教室棟建設の覚書4Aを締結しました。
6月に事業を開始したナンペンデ校では、先行事業で認定した建設リーダーとの第2回学校会議を実施しました。事業参加を希望するとのことなので、建設リーダー研修を開始します。
7月28日、マラウイ環境保全庁(MEPA: Malawi Environment Protection Authority)からパロンベ県知事に対して、当会の教室棟建設事業について、環境及び社会管理計画(ESMP: Environmental and Social Management Plan)を策定する必要があるとの通知がありました。
開始時にパロンベ県環境官に確認した際には、学校ごとに教室棟または教室を建設するので地域資源である土・砂は分散的な利用となり、ESMPの作成は必要ないだろうとの見解でした。今後、当会はパロンベ県やMEPAと意見交換をしながら、適切に対応をしていきます。
地域での葬式が増えている状況です。住民が葬儀の準備や参列を優先するため、当会との事業が延期になる事例が顕著に増加しています。
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