マラウイでの活動 月間報告―2022年3月
CanDoは2021年2月、外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業 第1年次」を開始しました。2020年に倉庫を建設*した13校のうち9校を対象として、2年の事業期間に2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設完了を計画しています。2022年2月9日に第1年次が終了し、2月10日、第2年次に入りました。
*2019年1月~2020年3月、N連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」における保護者参加の実践として建設。
教室建設は、保護者の参加度の評価から優先候補校9校を、4校を補欠校として始めました。優先候補校のうち1校が参加を取り消し、補欠の1番目の学校も参加はできないということで、優先校8校(リングニ校、ミンガンボ校、ナゾンベ校、クランベ校、ゼンジェ校、ミレメ校、バーニ校、パサ校)と補欠候補校1校(チトコロ校)を対象としています。
教室棟を建設するクランベ校では、基礎を埋設する作業を完了しました。床設置の準備としてがれきを敷き詰める作業を行なっています。
教室棟建設のリングニ校では、土壌安定化レンガ(SSB)を用いた基礎壁建設を完了しました。
1教室を建設するゼンジェ校では、がれきを地域で確保することができて、床設置の準備作業であるがれきの敷き詰め、次の砂の敷き詰め敷詰め作業を完了しました。
1教室建設のミンガンボ校では、学校運営委員会委員の改選、校長の異動により、基礎壁建設の作業が中断していましたが、その再開に合意しました。
補欠候補校で6か月遅れて事業を開始した、1教室建設のチトコロ校では、基礎底部の鉄筋組み作成を完了し、コンクリート作業の準備を行なっています。
SSBは教室棟に必要な18,900個の約半数、1教室の建設に必要な9,000個を基本として製作の計画を立て、中間目標を4,000個、残り5,000個を終了目標としています。
ナゾンベ校、パサ校では終了目標、バーニ校では中間目標に向けて、引き続きSSB製作を続けています。
ミレメ校ではSSB製作の停滞が深刻化し、同校の関係者への活動再開のための話し合いを継続しています。その中では特に、ジェナラ伝統首長が、村長ならびに地区開発委員会委員が積極的に参加するよう説得を続けているようです。学校側からも事業再開に前向きな意見が増えてきました。
公益財団法人日本国際協力財団の国際協力NPO助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」では、2月に研修を修了した保健リーダーが、一般の保護者を対象に学習会を開催。全10校で各1回ずつ開き、のべ509人の保護者が参加しました。毎回、監督する行政官が参加し、具体的な助言を与える機会となりました。3月末で事業は終了しました。
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