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2022年8月25日 (木)

マラウイでの活動 月間報告―2022年7月

CanDoは、マラウイ共和国で外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」を2年計画で進めています。2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を完了します。第1年次(2021年2月10日~2022年2月9日)が終了し、2022年2月10日から第2年次です。

先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象としています―リングニ校、ミンガンボ校、ナゾンベ校、クランベ校、ゼンジェ校、ミレメ校、バーニ校、パサ校(以上は参加度の評価から優先候補校とした9校のうち8校)とチトコロ校(補欠候補校)。

第1年次に1教室建設に必要な数の土壌安定化レンガ(SSB)9,000個の作成が4校で完了。
2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。第2年次の2月、チトコロ校で1教室の基礎・床建設の作業を開始。

第2年次は、教室の基礎・床建設が完了した学校で、建設リーダーが1教室の壁・屋根建設の活動計画を作成し、覚書を締結して作業に進みます。教室棟の場合は1つ目の教室になり、終了後、2つ目に進みます。

2校での教室棟建設は順調に進んでいます。
7月、教室棟を建設するクランベ校では、1つ目の教室のドアと窓の開口部までの壁を建設し、ドアと窓の設置を完了、その上部を「ロ」の字に固定する鉄筋コンクリートのリングビーム設置の準備を行なっています。
リングニ校では、1教室目のドア・窓の開口部までの壁建設を行なっています。

1教室の建設については、計画した7校のうち3校で進んでいます。
チトコロ校では、教室のドアと窓の開口部までの壁を建設し、ドアと窓の設置を完了し、その上部を固定する鉄筋コンクリートのリングビーム設置準備を行なっています。
ゼンジェ校とミンガンボ校では、ドアと窓の開口部までの壁建設を行なっています。

1教室建設の目標となる9000個の土壌安定化レンガ(SSB)の製作が完了していない学校のうち、パサ校では、達成が困難であることを学校関係者が確認しました。製作した約5000個のSSBを活用して小規模な学校施設の建設を希望しているため、当会が事業期間内に実現可能な代替案を検討しています。
バーニ校では製作の促進のために、学校近くに当会の臨時連絡事務所・宿舎を置いて、スタッフが駐在して連絡調整しながらSSB製作を行ないました。一定の成果はあったものの、大幅な改善ではないため、当会は、建設規模の縮小なども並行して検討しています。
ナゾンベ校では、SSB製作への取り組みが改善され、一定の成果はあったものの、大幅な改善ではないため、当会は、建設規模の縮小なども並行して検討しています。

ミレメ校では5月17日に活動の途中終了を確認しましたが、新たに着任した教育局長から住民参加を促したいとの要望があったため、最終判断の保留が続いています。

3月末までだった、公益財団法人日本国際協力財団の助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」の事業期間は、12月まで延長となっています。

7月、県保健局の健康情報促進官が研修の手順書の内容を確認し、5テーマのうち、①衛生・水・栄養、④HIV/エイズ、⑤リプロダクティブヘルスの訂正を行ないました(②子どもの発達、③子どもの保護については6月に県社会福祉官が確認ずみです)。

ムロンバ教育区教育官と教員(校長、学校保健栄養担当教員、一般教員3人)対象の研修の考え方を共有し、研修において学校運営に関する研修の講師として教育官の参加が可能なことを確認しました。

母親支援会委員による保健学習会の開催の進捗状況を確認するため、学校訪問を続けています。

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