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2022年11月24日 (木)

マラウイでの活動 月間報告―2022年9月・10月

CanDoは、マラウイ共和国パロンベ県の初等学校において教室建設と学校保健の活動を行なっています。

外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」は2年計画(2021年2月10日~)で、2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を完了します。2022年2月10日に第2年次に入りました。

先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象としています。

教室は、環境保全を考えて、焼成しない土壌安定化レンガ(SSB)を積み上げて建設します。1教室に必要なSSBは9,000個で、第1年次には4校で作成が完了。最初の2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、次の2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。第2年次に入って、1校(チトコロ校)で作成が完了し、建設作業を開始しました。第2年次は教室の基礎・床建設が完了した学校で、壁・屋根の建設作業に進みます。

9月、1教室建設のチトコロ校では、壁を「ロの字」に固定するリングビームの上の部分の壁と切妻壁の建設が完了。次に木材を組ませる屋根構造の作成が完了し、設置に取りかかっています。教室棟建設のクランベ校では、1つ目の教室の上部壁と切妻壁の建設が完了。屋根構造を作成中です。1教室のゼンジェ校では、リングビームのコンクリート固め準備作業まで完了。教室棟のリングニ校では、1つ目の教室のドアと窓の設置まで完了し、リングビームのコンクリート固め準備に取り掛かっています。

基礎の壁建設に計画より多量のSSBを使用した、1教室のミンガンボ校では上部壁の建設を中断して、追加のSSB製作を行なっています。

9000個の土壌安定化レンガ(SSB)の製作が完了していない4校のうち、1校(ミレメ校)は途中で活動を終了しました。

パサ校はすでに製作した約5000個のSSBを活用して小規模施設の建設を希望しています。代替案を作成し、外務省に変更申請を提出しました。ナゾンベ校でも小規模施設の建設を行なうことで合意、バーニ校では合意形成を進めています。

9月、在マラウイ日本大使館専門調査員が当会事務所(ブランタイヤとミゴウィ)、教育局と県庁、2人の伝統首長、そして5校(クランベ校、リングニ校、チトコロ校、ミンガンボ校、ナゾンべ校)を訪問し、事業の進捗状況を観察しました。

10月、1教室建設のチトコロ校では、屋根の設置まで完了。排水路建設にかかっています。教室棟建設のクランベ校では、1つ目の教室の屋根の設置まで完了。2つ目の教室の壁建設に入っています。教室棟のリングニ校では、1つ目の教室のコンクリート固めまで完了したところで、2つ目の教室の壁建設にかかっています。1教室のゼンジェ校では、リングビームのコンクリート固めまで完了しましたが、SSBが不足しているため、追加の作成を行なっています。ミンガンボ校では、追加のSSB作成が停滞しているため、関係者と協議をしています。

小規模な建設を検討している3校のうち、パサ校では学校リーダーやチーフ(集合村長、村長)は希望していても、建設リーダー、保護者らは同意していない状況です。外務省に提出していた小規模建設に関する変更申請が承認され、ナゾンベ校では覚書を締結して、建設を開始し、基礎の掘削作業まで完了しました。バーニ校では、活動計画を策定し、砂の収集を開始しました。

公益財団法人日本国際協力財団の助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」は、事業期間が2022年3月末から12月まで延長となっています。

9月、研修を修了した保健リーダーによる学習会がムロンバ教育区の2校で、「子どもの保護」(ナミンガ校)と「子どもの発達」(ウファ校)をテーマにして開催されました。

手当に関する考え方の違いで、当会は保健局との協働が難しいことを県知事に報告し、教育局を主として協働することを合意しました。ムロンバ教育区教育官と、ライフスキル教科書と教員ガイドの供与し、研修について話し合い、参加者について助言を得ました。

10月、ライフスキル教科書の内容を分析して、当会が2月に実施した研修の手順書との関連付けを行ないました。

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