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2023年1月30日 (月)

マラウイでの活動 月間報告―2022年11月・12月


CanDoは、マラウイ共和国パロンベ県の初等学校において、保護者参加による教室建設と学校保健の活動を行なっています。

◆教室建設

外務省日本NGO連携無償資金協力(N連)による「パロンベ県初等学校保護者参加による教室建設事業」は、2校で教室棟(2教室と2小部屋)、7校で1教室の建設を2年で完了する計画です(2021年2月10日~2023年2月9日)。

先行事業のN連「パロンベ県教育施設改善に関する初等学校保護者の参加意識の強化事業」(2019年1月~2020年3月)で、保護者参加の実践として倉庫を建設した13校のうち9校を対象としています。

教室は、環境保全を考えて、焼成しない土壌安定化レンガ(SSB)を積み上げて建設します。1教室に必要なSSBは9,000個で、第1年次には4校で作成が完了。最初の2校(クランベ校、リングニ校)で教室棟、次の2校(ゼンジェ校、ミンガンボ校)で1教室の基礎・床建設の作業を開始しました。

第2年次(2022年2月10日~)に入って、1校(チトコロ校)で1教室建設を開始。第2年次は教室の基礎・床建設に続いて、壁・屋根の建設作業を行ないます。

SSBの製作が第1年次に完了していなかった4校のうち1校(ミレメ校)は、第2年次の5月、活動を途中で終了しました。
3校(ナゾンベ校、バーニ校、パサ校)では、10月に小規模な教室建設(5000個を使用)に計画を変更しました。

◇11月

教室棟建設のクランベ校では2つ目の教室の壁建設まで完了。リングニ校では1つ目の教室の屋根構造を作成、2つ目の教室の壁建設まで完了しました。

1教室のチトコロ校では教室がほぼ完成。ゼンジェ校では妻壁建設を行なっています。ミンガンボ校では、安定した地盤が深いところで基礎壁建設に計画より多量のSSBを使用したため、壁の建設作業を中断して追加のSSBを製作していましたが、建設作業を再開しました。

小規模教室のナゾンベ校では壁建設が完了。バーニ校では基礎底部のコンクリート固めを行なっています。パサ校はSSB製作までで途中で活動を終了しました。

◇12月

教室棟のクランベ校では1つ目の教室の屋根の設置まで完了。2つ目のリングビーム(壁の上部をロの字に鉄筋を配して、コンクリートで固定)の準備まで進んでいます。リングニ校では1つ目の教室の屋根の準備、2つ目のリングビームの準備を行なっています。

1教室のチトコロ校では教室が完成しました。ゼンジェ校では屋根の設置、ミンガンボ校ではリングビームの準備まで進みました。

小規模建設のナゾンベ校では屋根の設置準備に入り、バーニ校は床の設置を行なっています。

◆学校保健

公益財団法人日本国際協力財団の助成による「パロンベ県における子どもの健康を守る保護者の活動形成事業」(2019年4月~)は、パロンベ県のうちムロンバ教育区(全10校)を対象にしています。

2022年2月、行政官が講師となって、母親会委員(各校5人)への研修を実施しました。5テーマで、学校保健担当教員、各校を担当する保健助手も参加。修了した保健リーダーによる、一般保護者への学習会の開催を支援しました。

事業期間の2022年12月までの延長が承認され、ムロンバ教育区教育官とライフ・スキル教育の研修について協議を進めてきました。

◇11月

11月、内容を分析して、当会が実施した研修の手順書との関連付けを行なったライフ・スキル教育の教科書を使用した、HIV/エイズの学習会の手順書を作成しました。
教育官と研修日程、テーマについて合意しました。

◇12月

12月、ムロンバ教育区の全10校の教員3人(校長、学校保健担当教員、理科教員)、母親会委員2人、所在地の村長を対象に、ライフ・スキルの集合研修を実施。各校にライフ・スキルの教科書を供与しました―1校につき2年~8年の各学年に教科書16冊、教員ガイド4冊。
また、ムロンバ教育区の2校でHIV/エイズの学習会を開催しました。

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