マラウイでの活動報告―2024年7月
CanDoはマラウイ共和国パロンベ県の初等学校において、ライフスキル教育を基盤とした教育と健康・安全を保障する活動形成事業を2023年12月に開始(県の9教育区のうち4教育区が対象。事業期間は3年間)。前半の1年半の活動地は、南部のモザンビーク国境に接した、ナゾンベ教育区(11校)とクランベ教育区(12校)です。父母リーダーへの研修とその後の活動形成、および教員への研修を行ないます。
□父母リーダーへの研修
ナゾンベ教育区に続いて、クランベ教育区で父母リーダーへの子どもの教育と保健・安全の保障と伝達方法集合研修を実施しました(6月に2回。8月1日で完了)。
研修手順書および配布資料を英語とチェワ語での作成とその改善を継続しました。それらの資料を父母リーダーに提供することで、研修後の相互学習と学習会の開催の促進を図っています。
研修に出席する父母リーダーへの交通費の支給の手順を確立しました。父母リーダー全員に事前に携帯電話の現金決済口座を登録してもらいます。研修中に口座へ送金し、終了時に各人が入金を確認し、当会の書類に署名をします。
□研修を修了した、父母リーダーによる保護者向け学習会の開催
父母リーダーは、研修で提供された研修手順書のチェワ語版を活用して、初等学校で保護者向けに子どもの教育と健康・安全学習会を開催します。学習会での発表にあたり、当会は補助教材を必要数印刷して持ち込み、学習会を観察します。スタッフが参加できない場合は、父母リーダーから実施報告書を提出してもらいます。
ナゾンベ教育区の2校で3回、当会のスタッフ参加が参加して学習会が開催されました。のべ36人の父母リーダーが研修で学んだことを説明しました(参加者はのべ279人)。
クランベ教育区では、当会スタッフが参加して7校で7回、そして参加はなしで3校3回の学習会が開催されました。合わせてのべ73人の父母リーダーが説明しました(参加者はのべ1,508人)。
□父母リーダーによる学校活動
父母リーダーによる学校活動の行動計画書の様式を作成し、クランベ教育区でも第11回の研修の終了後、別途、作成の説明会を開催しました。
ナゾンベ教育区の10校で計14回、当会と父母リーダーとの活動の行動計画協議を実施しました。父母リーダーが子どもの教育・健康・安全に関する具体的な課題を確認し、その改善のために保護者と協働して、資機材購入費100米ドルの範囲でできる2つの活動案を作成します。保護者総会で計画を説明して、うち1つの活動選んで実施する流れです。作成過程に当会スタッフも関わることで、父母リーダーが子どもの課題や研修で学んだことと関連付けて活動を把握すること、そして一般保護者との関係づくりを進めることを目指しています。
| 固定リンク
コメント