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2024年10月11日 (金)

マラウイでの活動報告―2024年8月

CanDoはマラウイ共和国パロンベ県の初等学校において、ライフスキル教育を基盤とした教育と健康・安全を保障する活動形成事業を2023年12月に開始(県の9教育区のうち4教育区が対象。事業期間は3年間)。父母リーダーへの研修とその後の活動形成、および教員への研修を行ないます。
前半の1年半の活動地は、南部のモザンビーク国境に接した、ナゾンベ教育区(11校)とクランベ教育区(12校)です。

□父母リーダーによる学校活動―各校で活動計画を作成

クランベ教育区の全11校で、父母リーダーが、研修で学んだことを参考にしながら、学校の子どもが抱えている課題の解決策を活動計画として作成。そのうち100米ドルで取り組める2つの活動を検討しました。
各校で予算を検討するにあたって、2点を前提条件としています。
①活動に現地職人が必要な場合は、父母リーダーがボランティアの現地職人を確保し、当会から技術指導する専門家を派遣すること
②資機材の購入は当会が実施し、学校まで搬入すること

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写真は、2023年3月のサイクロン被害で、使用前に壊れた生理ナプキン交換室つき女子トイレの様子。

 

□父母リーダーによる学校活動―各校で活動計画の覚書を締結

ナゾンベ教育区の全11校では、作成が終わった活動計画と2つの活動について、父母リーダーが、校長、村長、保護者代表、そして役職のない一般保護者に説明する会議を開催しました。その話し合いでは同じような意見と反応がみられました。
「現地職人がボランティアで参加するはずはない」との発言に対して、会議に参加している現地の職人が「無償での参加」を説明し、納得しました。当会が専門家には保護者から食事などを提供しなくてよいことを説明し、安心。「この活動で父母リーダーは利益を得るのではないか」という直截な質問に、資機材の購入は当会が行ない、リーダーは現金を扱わないことを説明し、納得しました。
話し合い後、一般保護者が活動から1つを選択します。現地職人が必要な作業に無償参加することを確認して、学校と当会とで覚書を締結しました。

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□父母リーダーによる地域活動の形成―村人向け学習会を開催

8月は休校期間のため、父母リーダーによる学校での保護者向け子どもの教育と健康・安全学習会の開催は難しく、1校で1件自主開催されたことの確認にとどまりました。
一方、父母リーダーが地域の村長に働きかけ、村長が村人を招集して、父母リーダーが発表する村人向けの学習会が2校の通学圏の3村で開催できました。
父母リーダーは、研修で学んだ12テーマから、発表する内容を決め、研修手順書のチェワ語版とライフスキル教科書を引用した資料を用いて発表します。当会は、父母リーダーの事前連絡をもとに、当日発表するテーマに関連する資料を必要な数だけ印刷して持ち込んで、発表を観察しました。発表している内容に馴染みがない村人にとっては、チェワ語で作成され、絵が入っている資料を手元におくことで、内容を理解しやすくなると思われます。

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