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2026年5月 8日 (金)

マラウイでの活動報告―2026年2月

CanDoはマラウイ共和国パロンベ県の初等学校において、ライフスキル教育を基盤とした教育と健康・安全を保障する活動形成事業を2023年12月に開始。JICA草の根技術協力の受託事業で、県の9教育区のうち4教育区を対象として、事業期間は2026年11月末までの3年間です。
 父母リーダーへの研修とその後の活動形成、および教員への研修と教員・父母リーダーが協働する活動形成、そしてチーフへの研修を行ないます。モザンビーク国境に接した南東部のナゾンベ教育区(11校)とクランベ教育区(12校)で始め、次に北部のミテケテ教育区(8校)とコンゴロニ教育区(12校)を対象として活動しています。

□ミテケテ教育区でライフスキル教員研修

 ミテケテ教育区でライフスキル教員研修の第5回から第9回の5回を実施しました。テーマは、⑤家庭内暴力を理解する、⑥子どもの保護と権利、⑦感情とストレスに対処する、⑧ジェンダー平等とエンパワーメント、⑨文化的多様性と配慮。研修は3時間で、前半に関係分野の県専門行政官が知識の講義を行ないます。後半はミテケテ教育区教員開発センター助手(ACCO)が、ライフスキル教科書で取り上げられている関連する学習活動を実施し、パロンベ教員養成大学(TTC)講師が補足説明と総括を担当します。9回までの累計出席率は99.7%でした。
 第10回も予定していましたが、研修を担当する災害リスク管理事務所が業務多忙のため専門家を派遣できず、延期となりました。

□コンゴロニ教育区でチーフ研修

 コンゴロニ教育区で教育官(PEA)とチーフ研修の枠組みを確認し、2月24日から3月5日までの4日間の研修日程を確定しました。校?、各初等学校の所在地のチーフ、ライフスキル教員、父母リーダー、学校運営委員会議?などとの学校関係者会議を全12校で開催し、研修の趣旨を説明し、研修に参加するチーフを所在地チーフが推薦することで合意しました(写真は県教育局での講師による研修の事前準備会合)。

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 昨年12月にナゾンベ教育区で実施したチーフ研修において、チーフは、村人の諍いを解決する役割であるため、問題が発生後の解決方法に強い関心があり、課題を予防する視点が弱いことを確認しました。そこで、課題予防を強調する研修に改善するために、研修の再検討と実施手順書の改訂を行ないました。2月は2回の研修を実施しました。テーマは、①ライフスキル教育の理解、②社会における対立の回避と共存。
 チーフは特定の家族の中で引き継がれる伝統権威であるとともに、行政官でもあります。近年、その役割が変化しています。昔は、村人にペナルティを段階的に課すことによって、チーフの指導に従わせることができたが、近年はNGOなどの介入があり、村人が権利を主張して指導に従わなくなっている、との意見が多くのチーフから挙げられました。一方、相手を理解し、適切なコミュニケーションで、課題を解決するライフスキルは、チーフが身につけるべきものだ、という的をえた意見も出されました。登録チーフは、12校120名で、累計出席率は98.8%となりました。

□ミテケテ教育区とナゾンベ教育区で父母リーダーによる学校活動

 ミテケテ教育区とナゾンベ教育区の各1校で、100ドル分の資材を供与した父母リーダーによる学校活動が完了しました。活動の詳細は次の通りです。

◆ウトワ校(ミテケテ教育区)
―2025年11月17日 覚書締結/2026年1月5日 最初の資材供与/2026年2月20日 活動完了―
 父母リーダーが行動計画1で提示した子どもが抱える課題は、①壁に教材が貼れないため、自主学習ができない子どもが多いこと、②教室の扉がないため、安全が確保されていないこと。次に提案した活動は、①教室内壁のモルタル塗りと仕上げ塗り、②教室の扉の修理。一般保護者は、①教室内壁のモルタル塗りと仕上げ塗り、を選びました。当会は、セメント(50kg)9袋(不足分MWK8,000を学校負担。特別対応でセメント1袋を追加)。1教室の内壁のモルタル塗りと仕上げ塗りが完了しました。

◆ナゾンベ校(ナゾンベ教育区)
―2024年9月3日 覚書締結/2025年1月7日 最初の資材供与/2026年2月24日 活動完了―
 父母リーダーが行動計画1で提示した子どもが抱える課題は、①飲料水と手洗い用具の不足、②下痢に悩まされている、③ドアの破損。次に提案した活動は、①飲料水や手洗い用品の購入、②ドアの修理と購入。一般保護者は、①水道の蛇口周りの修理やバケツ購入などを選びました。
 その後、度重なる金属製の水道管や蛇口の盗難があり、水を蛇口から供給する役割が達成できないので、塩ビ製パイプや蛇口を特別供与して水タンクから蛇口までの全体の修理を実施しました。この全体の修理は、一般保護者の選択ではなく、当会が状況を判断して決定しました。
 当会は、当初、プラスチック蛇口5、金属製蛇口3、キーバルブ2、アダプタ4、バケツ30個を供与。そして、特別対応で、鉄管パイプ1、鉄管T字型継手1、鉄管L字型継手4、亜鉛メッキ鉄製L字型継手1、ねじつき継手、分岐接続用リング、パイプ10メートル、塩ビ管蛇口3、ねじ用シーツテープ、T字型継手2を供与しました。給水システムの修理として、給水パイプの追加設置、給水口(2か所、3蛇口)の修理が完了しました。

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□クランベ教育区でライフスキル教員と父母リーダーによる学校活動

 ライフスキル教員研修が昨年9月に終了したクランベ教育区で、教員と父母リーダーの協働による行動計画2に基づく学校活動が1校で完了しました。

◆タンベ校(クランベ教育区)
―2026年1月12日 覚書締結/2月9日 最初の資材供与/2月19日 活動完了―
 教員と父母リーダーが行動計画2で提示した子どもが抱える課題は、①十分に整備された男子用小用スペースの不足、②机の不足、③十分なスロープの不足。次に提案した活動は、①行動計画1で実施した、男子用小用スペースの改善、②机の修理。一般保護者は、①男子用小用スペースの改善、を選びました。当会は、セメント(50kg)8袋、レンガ補強用ワイヤー、ポリ塩化ビニル管を供与。男子用小用スペースの改善―壁の積み上げ、床と壁のモルタル塗り、下水パイプの再敷設―が完了しました。

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